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あだちの家 2010 / 戸建住宅 / 新築工事

設計・監理:佐竹勝郎建築設計事務所
所在地:東京都足立区
竣工:2010年6月
用途:戸建住宅
構造:鉄筋コンクリート造 地上2階(ロフト付)
敷地面積:44.54u(13.5坪)
延床面積:52.74u

場所は都内の木造住宅が密集する閑静な住宅地。道路に2面接している角地で、広さは14坪と小さな敷地です。広さが限られているので建物は敷地を目一杯使い計画しました。敷地の形のように正方形で、部分的に丸みをもった柔らかい建物です。構造は造形に対して自由度の高いコンクリート造を採用しました。敷地が小さいので、建物も大きくはないのですが、そのぶんコンパクトで濃度の濃い空間になりました。廊下からドアを開けて各部屋に入るような閉じたものではなく、ひとつひとつの場所がオープンで家全体がワンルームのように繋がる空間です。繋がりは内部から外部へと続き、屋上まで沢山の気持ちの良い居場所があります。「この部屋は何の部屋で、何をするための場所です」という固定的な暮らし方ではなく、住まい手がライフスタイルに合わせて場所を変化させ、目的に合わせて自由に使っていけるような家になれば良いと思います。





● 2階リビング、ダイニング
大きな吹抜けをもつ光あふれるリビングです。奥にはキッチン、見上げるとロフト、ルーフバルコニーがあります。それぞれ床レベルの異なる立体的なワンルーム空間です。



● ロフトからの眺め
各フロアの面積が小さい分、縦へ縦へと広がりをもたせています。この写真は、リビングである場所をベッドルームとして使っています。その時々に合わせ場所を自由に使います。



● ロフトからの眺め
コンクリートは熱容量があります。冬場の暖房はあたたまるまで時間がかかりますが、そのぶん熱は長持ちします。



● リビングの日常風景
好きな家具を、その時の気分に合わせ好きな場所に置きたくなる。そんなリビングです。



● リビングの天井
リビングの天井高さは最大で3.8mあります。天井もまた、床と同じようにそれぞれ高さが異なります。そうすることで屋上も3つの異なるレベルに分かれ、それぞれ違った利用の仕方ができます。



● 屋内と屋外のつながり
ロフトへの階段は、同時にルーフテラスへのアプローチです。テラスはもうひとつの部屋のような役割です。常にリビングからその存在を感じることができます。



● 階段
階段は片持ち階段。手すりはシンプルに鉄のフラットバーです。



● 1階の窓
建物は道路に近接して建っているので、1階の窓は頭の高さ程度にし、さらに植栽を施すことでプライバシーを確保しています。静かなベッドルームです。



● エントランス
外部の吹抜けに面したエントランスです。屋外からの延長のように、土足で利用します。テーブルを置いて来客と歓談したり、自転車を置いたり、楽しく利用できればと思いました。



● エントランスドア
国産杉を使った木製框扉です。明かり取りにステンドグラスを施しています。取手はチーク材で、握りやすいよう長めに造られてあります。木工作家さんに依頼しました。



● 東側外観
丸みのある柔らかな形をしています。敷地が狭いので、敷地一杯いっぱいに建物を計画しました。道路の角が斜めに隅切りされていて、その部分を有効利用するため、丸みのある造形になりました。



● 北側外観
独立壁によって、縦に細長い吹抜けを構築しています。



● 外部吹抜けをルーフテラスから望む
外部吹抜けは、内部と外部のつながりを感じる坪庭の役割です。道路から直接玄関に入るのではなく、こうした緩衝エリアを通ることで気持ちの切り替えができればと考えました。敷地が狭く庭の確保が難しい時に有効です。



● 外部吹抜けの役割
1階は坪庭、アプローチの役割です。2階は小部屋への採光と通風を確保。小部屋は吹抜けとつながることで広がりを感じます。ルーフテラスと地面は吹抜けを介して立体的につながる感覚がもてます。



● 屋上
正方形の形をした屋上です。周囲には高い建物はなく、心地よい風が通り抜けます。



● ルーフテラス
屋内のような屋外。内と外の境界があいまいな中間的な場所です。手すり壁の高さは人の目線程度。ベンチに座って眺める風景は、空だけが切り取られたプライベートな風景です。



● 外観パース
異なる3つのレベルの屋上と吹抜けをもつ家です。建物内部の床の段差、天井の段差がそのまま屋上へと派生して構成されました。狭い敷地ながら、屋外にもたくさんの居場所をつくり、それが建物内へとつながっていくことで、広がりのある住まいを実現しています。




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